タナカ

多分めっちゃタメにならない

独特のくしゃみをするやつ

電車で前に座っている人がすげぇくしゃみをする。その人がくしゃみをするたびに毎回笑いそうになる。周りの人は口元が緩んでさえいない。何を隠そう僕は他人のくしゃみで結構笑う。くしゃみというのはずいぶん個性が出る。最近思うんだが、たった12個しかない星座では死ぬほど占うくせにくしゃみ占いがないのはおかしい。「昨日~なくしゃみをした人は今日の運勢は最悪!」なんて面白そうじゃないか。ネタも尽きなさそうだし。本当にくしゃみはいろいろ存在する。「ハクション、アァン」ってくしゃみした後に喘いでくるやつとか、女の子なのにためらいなく「ハックショイ!!!」って出す子とかいろいろいる。くしゃみは体から異物を出す動きの中で唯一他人の面前で行えるものだと僕は考えている。(呼吸や涙を除く)くしゃみを出すためにトイレに行っている人などいないだろうし、その必要を感じない。せいぜい口を押える程度だ。つまり健全に他人の異物放出の瞬間が見れるのだ。見れるというと喜んで見るようだが、別にそういうわけではない。ただ単に可能だ、というだけの話だ。こう書くと何となくくしゃみをするのが恥ずかしくなるかもしれない。かくいう僕はくしゃみに1つのこだわりを持っている。

「同じくしゃみを二度としない」

ということだ。まぁこんな堂々と行を変えて書くことでもない気もするが、限られた人生だし、くしゃみくらい毎回変えたいという意味の分からない感情に由来してこんなことを言うようになった。意味わからないくらい大きい音で「ハクション!」と言ってみたり、巻き舌をしながらくしゃみをしたりといろいろしてきた。こだわりがあるのである。最近はスタンダートな「ハクション」で済ませることも多いが、ふと思い出したときは奇想天外なくしゃみをしようとしている。よく「何かにこだわりのある男性は魅力的」というふざけた発言が見られるがこれで僕も魅力的な男性に仲間入りである。