握手会レポート 田中皓子編
チャックが全開だった。
トイレに行ってやっと気づいた。OMG。気合が入り過ぎて1時間早く会場についてしまい、握手会まで時間があったので近くにあるイオンをぶらついていたんだが、会場に近いだけあって妙にオタクが多い。だからオタクとバレないようにかっこつけて澄ました顔でイオンを循環していたが、チャックが、、、まぁいい。トイレで入念に手を洗い、握手会へ向かうことにした。4枚の握手券と僅かな希望を握りしめて1人でナゴヤドームへと入場した。あれ、迷った。どこでやってるんだ。入り方がわからない。希望が不安に変わり、孤独も染みてきて悲しくなっているうちにたどり着いた。良かった。今度は次の試練が僕を襲った。遠くからでも見える可愛さに圧倒され列に並べない。かわいい。人類を凌駕している。すると見覚えのある人物に出会った。stuの神戸でのイベントで会ったこっこファンである。勇気が湧いてきた。それでは行こう!皆さんお待ちかねだろう!
【1巡目】
僕「めっちゃ緊張してます」
こっこ「だよね、めっちゃ緊張して顔真っ赤にしてたじゃん」
僕「いやほんとに緊張してます。そういえば、誕生日おめでとうございます」
こっこ「ありがとう〜」
すまない、これしか覚えていない。2回目の握手会でスラスラ喋れるほどのコミュニケーション能力を僕は持ち合わせていない。
【2巡目】
僕「僕、STU推すために神戸の大学行こうとしてたんです」
こっこ「うん」
僕「でもだめで京都にいます、今」
こっこ「いや、だめじゃん」
僕「だから来るの大変です」
こっこ「いや、頑張ってよ」
僕「頑張ってバイトします」
こっこ「笑笑」
【3巡目】
僕「いや、もう話すことなくて」
こっこ「いや、頑張って」
僕「あ、選抜おめでとうございます」
こっこ「あるじゃん話すこと」
僕「次また回ってきます〜」
こっこ「うん〜」
【4巡目】
僕「そういえば!僕も田中っていうんです!」
こっこ「それ前も言ってなかったっけ」
僕「はい、神戸行きました!」
こっこ「だよね、見たことある顔だなぁと思った」
僕「え、覚えてるんですか!」
こっこ「うん、なんか面白い人だね」
僕「ありがとうございます、また来ます!」
以上です。大体はこんな感じだった。細かいことは違うかもしれないけど、こっこは選抜に入ったこともあってテンションが高かった。そして僕は完璧に童貞であった。久しぶりに幸せになりました。バイト頑張ります。こっこの圧倒的な記憶力に感謝します。あぁこれはお金つぎ込むぞ。最高の幸せと破産の展望を手に入れた一日だった。ニヤニヤしながら漫画喫茶で寝るとしよう。