タナカ

多分めっちゃタメにならない

夏 part1

すべてがめんどくさくなったら人間は睡眠をとるということが今日一日で分かったことである。

授業は終わったがテストが終わらないせいで、夏休みが始まらない。早く僕を解放してほしい。僕みたいな人間を縛り付けたって、出るのは愚痴くらいだ。テスト期間というのは友達がいないことのデメリットというのを如実に感じる。友達がいない人間には単位はやらないと大学に言われている気もする。そうして僕はテストが控えているにも拘わらず、センスのない文を書き綴っている。

すこし夏らしい話をしよう。昨日友人3人と花火をした。友達がいない話の後に「友達と花火をした」と言われると「募金お願いします」と募金を募っていた人がベンツに乗り込んで帰っていったくらいのダメージはあるかもしれないが、この友人は高校の時のものである。それに、同じ大学ならいいのだが僕だけ違う大学である。意図せずおきた仲間外れだろうか。まぁそれは大したことではないのだけれど。久しぶりの花火であった。楽しかった。“エモい”文章なんてものは書けないので「儚く散る花火に刹那の美を見出し…」なんて感想は持たない。単純に楽しかった、それで終わらせていいだろう。グルメリポーターでもないのに必死に自分の感想を伝えるなんていうのは、供給に需要の追い付かない話だ。もっとも何が楽しかったのかというと“明日テストがあるのに勉強時間皆無で臨む花火”が楽しかった。リスクを伴うほうが物事は楽しいのかもしれない。するともう一個のリスクが襲ってきた。「花火一緒にするって言ったのになんで友達とやってるの」という旨のラインだった。スマホSNSというものが生むデメリットを見事に実践していた。意図せずしてSNSに自らの行動を逐一報告する人間になってしまっていた。これではストーカーに襲われてしまう。そんな心配は杞憂だ。もっと心配すべきことは目の前にある。

 

「今年初の線香花火はお前と一緒にやりたいからやらないでおいた」

 

「意味が分からない」

 

確かに意味が分からない。